
外構は、住宅の印象を大きく左右する重要な要素です。しかし、凝ったデザインを採用しようとすると、最初に想定していた以上の費用がかかってしまうケースも珍しくありません。そこで本記事では、外構費用を効率的に抑えるポイントを詳しく紹介していきます。外構工事を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
外構費用を抑えるためにはシンプルなデザインがおすすめ
外構は、シンプルなデザインを採用する場合と凝ったデザインを採用する場合とでは、かかる費用に大きな差が出てきます。シンプルなデザインよりも凝ったデザインの方が、使用する素材や工数の関係で、同じ面積での施工でも工事費用がかさむ傾向があります。外構費用を安く抑えたいのであれば、凝ったデザインではなく、なるべくシンプルなデザインを選ぶのがおすすめです。定番のタイプの中では、門やフェンス、ブロック塀などで住宅の全面を囲うクローズド外構が最も費用が高い傾向があります。
次点でセミクローズド外構が高く、住宅の周囲をフェンスで囲わないオープン外構が最も安く済む傾向があります。
外構費用を抑えるための6つのポイント
外構費用を抑えるためには、いくつかのポイントを把握しておくことが重要です。ここでは、シンプルなデザインを採用することを踏まえた上で、費用を安く抑えるための対策をまとめて紹介します。外構費用で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。複数の業者に相談する
外構費用は、住宅の施工費用やリフォーム工事費用のように、業者ごとに依頼料が変動します。そのため、外構工事を考える時は、複数の業者に相談してみて複数社の見積もりを取ってから依頼する業者を決めることが大切です。同じような工事内容でも、業者が違えばトータル費用が数十万円ほど変わるケースも珍しくありません。なお、外構費用のみを比較して業者を決めることは非常に危険なので注意しましょう。
コンクリートの使用を抑える
外構ではコンクリートを使用するケースが多いですが、外構費用はコンクリートの使用量が多いほど高くなる傾向があります。そのため、外構費用を安く抑えたい際はコンクリートの使用をできるだけ少なくして、代わりに芝生や砂利、アスファルトなどの使用を検討することをおすすめします。コンクリートは使い勝手が良く便利な素材ですが、すべてをコンクリートで対応しようとすると費用が高額になる可能性が高いです。なお、施工箇所によってはコンクリートを選ぶべき所もあるため、コンクリート以外の素材を選ぶか検討する際は、自分だけで判断せずにプロの意見を確認しましょう。
植栽を検討してみる
クローズド外構やセミクローズド外構のように、自宅の周りをフェンスや塀で囲みたい時は、植栽で囲む方法も検討してみましょう。大きく育つオリーブやシマトネリコ、ソヨゴなどの植物であれば、フェンスの代わりに自宅の目隠しに使用できます。高さのあるフェンスや塀を多く使用すると、トータル費用が上がる可能性があるので注意しましょう。また、フェンスと植栽を併用する方法もおすすめです。
部材の一部を自力で調達する
外構費用を抑えたい時は、部材の一部を自力で調達する方法も検討してみましょう。施工に使用する部材は、基本的に業者が用意する物です。しかし、自力で安く調達できればその分の費用を安く抑えられます。できる限り費用を抑えたい時は、部材の自力調達も検討してみましょう。ただし、部材は必ずしも自力で調達した方が安く済むとは限りません。
DIYを検討してみる
手先が器用な方や日曜大工が趣味の人は、DIYする方法も検討してみると良いでしょう。外構は業者に依頼するケースが一般的ですが、材料によってはDIYで作ることも可能です。DIYであれば工事費用を大きく節約できる上に、思い出に残るメリットがあります。DIYに慣れている場合や、家族で挑戦してみたい場合は無理に業者に依頼しない方法も検討してみましょう。なお、自分たちでやった結果失敗した場合は、最初から業者に依頼していた場合よりも多くの費用がかかります。そのため、よく考えてからDIYにするか業者に依頼するか判断しましょう。
段階的な施工を考える
外構は、新築住宅施工時に必ず完成させなければいけないものではありません。そのため、もしも予算に余裕がないのであれば、一度に対応せずに段階的に施工を行うことも検討してみることがおすすめです。段階的に施工する際は、最終的にどのような外構にするのかを決めた後で、優先的に工事をする箇所を決めましょう。優先順位が高い箇所から施工していけば、生活する上で不便を感じることはないでしょう。