理想の住宅を作るために、外構工事は重要です。デザインや機能を高めれば、心が豊かになります。しかし、勢いで選ぶと失敗しがちです。長期間住むうえ、高額のコストがかかるので失敗すると大きく後悔します。そこで、失敗しないためのポイントを把握しましょう。今回の記事は、よくある失敗事例を紹介しています。外構工事を検討している方は必見です。
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駐車スペースに関する失敗とその回避方法
駐車スペースは、安全に駐車できる設計が第一優先です。また、カーポートを設置する場合は、デザインや価格だけで決めると後悔します。ここでは、駐車スペースの設計に関するよくある問題点と解決方法を紹介します。スペースが狭すぎる
駐車スペースには、ゆとりある空間が必要です。しかし、都心部では、スペースが取りにくいケースもあり、そのため、駐車にストレスを感じ、生活の質が落ちる場合もあり得ます。また、子どもがいる家庭では、事故が起きるかもしれません。設計時には、駐車のしやすさと安全性を考えましょう。
動線をイメージし、車体の大きさを参考にしましょう。また、車の買い替えも想定しましょう。
具体的に必要なスペースは、1台分で幅2.5m×奥行5ｍ以上です。車の横に人が行き来しても、余裕ができる程度を確保しましょう。
カーポートの位置
雨・雪から車をガードしてくれるカーポートは便利です。しかし、カーポートを伝って、近隣住宅に雨水が流れこむ場合もあり、外壁や庭を汚す原因となるので、注意が必要です。トラブル回避のためには設計・サイズ・設置箇所への注意が必要です。また、建築基準法の規定では、近隣住宅から屋根を50ｃｍ以上離さなければなりません。
柱だけが50ｃｍ離れていても法律違反となり、近隣へ迷惑となる可能性があり、法律違反の場合には撤去を求められるかもしれません。屋根の位置確認は必須です。
庭・ウッドデッキに関する失敗とその回避方法
暮らしに解放感を与える庭やウッドデッキは人気です。子どもがいる家庭は、こだわりをもちたくなるでしょう。しかし、管理面で後悔する方は多く存在します。まずは、管理のデメリットを理解しましょう。
雑草処理・育成の手間
芝生の場合、雑草が非常に生えやすくなります。さらに春夏は成長スピードが速いため、気が抜けません。また、コンクリート部分や砂利のすき間にも雑草は生えるので注意が必要です。さらに、芝生自体の手入れも手がかかります。
青々とした心地よい芝生を維持するには、定期的な芝刈りが必要です。重労働なため、仕事や育児に追われる家庭は負担になります。
対策としては、コンクリートを全面に貼る施工がおすすめです。コストはかかりますが、時間や労力をほかのことに費やせます。
また、人工芝や除草砂利を敷くのもよいでしょう。手間をかけず景観がよくなり、庭としての価値が高まります。
水栓やコンセントの未設置
庭やウッドデッキでは、子どものプール遊び・犬の運動・ＤＩＹ作業・ガーデニングなど、楽しみが多々あります。しかし水栓やコンセントが未設置の場合には、とても不便になります。室内と庭を行き来せずに済む設備を付けましょう。また、あらかじめ水栓やコンセントが設置可能であるかの確認も重要で、配管や配線の都合で、後から設置できないケースすらあります。
玄関・アプローチに関する失敗とその回避方法
玄関やアプローチは外からも見える箇所で、デザイン性を重視する方が多いでしょう。しかし、機能性への意識も必要です。ここでは、気を付けるべきポイントを紹介します。アプローチが滑る
床素材によっては、雨で滑りやすいアプローチになります。転倒により、大怪我するリスクがあるので注意しましょう。子どもや高齢者がいる家庭は機能性が重要です。ツルツルして、水はけが悪い床素材は避けましょう。
滑りにくい床素材は、インターロッキングです。ブロックを組みあわせる施工のため、すき間への水はけがよくなります。
コンクリートを詰めるより、低コストで済むのでおすすめです。また、洗いだしと呼ばれる、モルタルに砂利を埋め込む施工もよいでしょう。
凹凸があるので水が溜まりません。また、見た目のオシャレさも魅力です。
アプローチから玄関までが遠い
門扉から玄関までに、ゆとりがあると高級感が出ます。しかし、導線的には不便な設計です。郵便ポストや宅配BOXなどを確認するとき、距離に億劫さを感じるでしょう。また、雨が降っている場合、わざわざ傘をさすため不便です。
ビジュアルのよさよさも大切ですが、日常のさりげない導線にも意識しましょう。
フェンス・目隠しに関する失敗とその回避方法
敷地の区別やプライバシーを守るために、フェンス・目隠しの設置は重要です。しかし、デザイン性によってデメリットもあります。トラブルを防ぐために、フェンス・目隠しは慎重に選びましょう。日当たりの妨害
フェンスや目隠しは外から中が見えにくいデザインであるほど、日光を遮る場合があります。とくに1.8～２mのフェンスは、採光しにくい高さです。洗濯物が乾きにくく室内の居心地も悪くなりますし、さらに冬場は寒くなるのでストレスです。設置前に、日当たりの確認を必ず行いましょう。
また、フェンスのデザインに対する工夫も重要です。半透明パネルであれば光を遮断しませんし、縦格子フェンスも適度に光を取り入れます。
プライバシーを守りながら、日当たりにも気を遣いましょう。
オープン外構の防犯性
あえてフェンスを設けず、広々としたオープン外構も人気です。風通しがよく、敷地を有意義に使えます。しかし、私有地の区別がつきにくく、防犯面ではデメリットです。オープン外構は非常に侵入しやすいため、事件や事故が発生しやすいです。
だからこそ、最低限の柵や垣根は必要です。また、防犯面でセンサーライトや監視カメラも設置しましょう。オープン外構では、危機管理の意識が必須です。
