
新築の家づくりを進める中で、ハウスメーカーから外構工事を勧められることはよくあります。しかし、費用やデザインの自由度、施工後の対応などを総合的に見たうえで、外構は別の業者に頼みたいと考える方も少なくありません。この記事では、ハウスメーカーの外構工事を断ることの可否や、依頼先を分ける際のメリットについて解説します。
ハウスメーカーから外構を勧められた場合の断り方とは
ハウスメーカーの外構工事だけを断ることは、決してめずらしいことではありません。実際に多くの施主が外構工事を断り、専門業者に依頼しています。ただし、断る際は今後の関係を円滑に保つためにも、ていねいに意向を伝える姿勢が重要です。ハウスメーカーの営業担当者は、外構の提案が断られることに慣れているため、必要以上に気負う必要はありません。外構工事を誰に依頼するかは施主自身の自由です。
しかし、自分たちの理想の住まいづくりをスムーズに進めるために、かかわる業者すべてと円滑なコミュニケーションを心がけることが大切です。
ハウスメーカーに外構を依頼するメリット
ハウスメーカーの外構工事は、一般的に値段が高いイメージをもたれがちですが、それ以上のメリットが存在します。建物と外構を一括して依頼することで得られる利便性や、設計から施工、アフターサービスまでを通じて感じられる安心感など、トータルで見れば納得できる要素も多いです。ここでは、ハウスメーカーに外構を依頼するメリットについて解説します。
手間の削減
まず、住宅と外構を一括で依頼できることによる手間の軽減が大きな利点です。複数の業者とやり取りする必要がなく、打ち合わせや契約、スケジュール管理などもハウスメーカーに一本化できます。これにより、家づくりにおける負担が大きく軽減されます。一貫性のあるデザイン
建物と外構のデザインに一貫性が生まれる点もメリットです。ハウスメーカーは、建物ごとにコンセプトを決定し、調和する外観や素材、敷地を選択しています。そのため、建物と外構に一貫性を出しやすくなるのです。統一感のあるデザインは美しくバランスが取れているため、住まいの満足度にもつながります。品質が安定している
保証やトラブル対応の際に強いのが、ハウスメーカーの大きな強みです。実際に外構工事を施工するのは、ハウスメーカーの下請けや提携業者であることが多いです。しかし、万が一施工に不備があった場合は、ハウスメーカーを通して対応してもらえます。ローンが使える
外構工事の費用を住宅ローンに組み込めるため、まとまった現金を別に用意する必要がありません。新築時は他にも出費が重なる時期なので、資金計画の自由度が高まる点は大きなメリットです。ハウスメーカー以外の業者に外構を依頼するメリット
ハウスメーカーに外構工事を依頼するのは一般的であり、利点が多い選択肢です。しかし、それ以外の業者に外構を任せることにも多くのメリットがあります。とくに、費用面や提案力、柔軟な対応力といった点に強く、こだわりを反映しやすいのが特徴です。コストを抑えやすい
まず注目すべき利点は、コストを抑えやすい点です。ハウスメーカーが提示する外構工事費用には、設計・管理に関わる中間マージンが上乗せされている場合が多く、実際に施工するのは下請け業者というケースが少なくありません。そのため、外構専門業者に直接依頼することで、同じ工事内容でも費用を大幅に節約できる可能性があります。さらに、複数の業者から見積もりを取り、価格や内容を比較する相見積もりを組み合わせると、よりよい条件で契約ができる可能性が高まるでしょう。
外構デザインに強い
デザインや提案内容に関しても、外構専門業者ならではの強みがあります。個性や独自性を求める人にとっては、外部業者の自由な発想は大きな魅力です。さまざまな業者のアイデアに触れることで、自分では思いつかなかった魅力的なデザインに出合えるチャンスも増えるでしょう。予算を管理しやすい
予算管理の面でも、外部の業者に依頼するメリットがあります。外構を独立して計画する場合は、建物にかける予算と外構に欠ける予算について自分の都合に応じて調整しやすいです。たとえば、時期をずらして段階的に施工するといった選択も可能です。コミュニケーションがとりやすい
現場での意思疎通のしやすさも大きなメリットです。ハウスメーカーを通じた外構工事では、依頼や変更のたびに営業担当から下請け業者への伝達が必要になるため、返答に時間がかかります。そして、タイムラグや伝達ミスも起こりやすいです。これに対し、外構業者と直接やり取りできる環境であれば、細かなニュアンスまで伝わりやすく変更の相談もスムーズです。よって、急な変更がしたい場合でも、柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。